« 手作りの宝石、加工代は高いけど、なぜか製品価格は安くなる | トップページ | 「トラスト ミー」 「アイム ソーリ」 »

加工代は高いが、なぜか手作りの宝石は安くなる つづき

今回は、
「ウチの手作り宝石は、加工代は高いが、なぜか製品は安くなる」お話しの続きです。

その訳は・・
実は、いくつもあるのですが

そのうちの、「付加価値」と、「在庫負担」についてお話します。

そもそも、付加価値ってなんでしょう

付加価値にも色々あるのですが、一番分りやすいのが「希少性」です

世界で一個しかないものと、山ほど同じものがあるものとは、当然希少性が違います。
そして、希少性が高いものほど、希少価値という付加価値が着いてきます。

早い話が、同じものが無いということは、比べるものが無いと言うことです。
比べるものが無いということは・・ 値段は付け放題(?)と言うことです

鋳造製品ですと、同じ石を載せた同じデザインの指輪がたくさん作られるので、他のお店にも同じ商品が並ぶことはありえます

ですから一般的に、比べるものが無いものは高く、いっぱい出回っているものは安く値が付けられます。

前出の
ブラックオパールの指輪、石を選んで頂き、オリジナルデザインを起こし、ハンドメイドでこしらえたものです
同じものは、世界中どこのお店にも絶対ありません。

もしこれを、店頭に並べるとしたら、
付け放題・・

このようにして付けられた価格が、お客様の目に触れ、一般的な手作り商品の評価基準になります

でもウチは、あの値段です。
その差が、「手作り宝石は、加工代は高いが、なぜか製品は安くなる」訳の、その一です

それなら、なぜ手作り品なのにあの価格でいけるのでしょう
それは、もう一つの訳「在庫負担」です。

前出のブラックオパールリングは、すでに売れているのです。
当たり前ですよね、お客様の注文があってから作っているのですから

一般商品ですと、仕入れてから売れるまでの在庫期間を考えて、値段を付けなければなりません。

これが在庫負担です

その上、売れ残ったときの見切りも計算に入れなければなりません
これらが価格に占めるウエイトは、非常に大きいのですよ

仕入れ品でなく、委託品でも同じことです、
その負担をお店がするのか、問屋がするのか、だけですから

ウチは、在庫負担がありません

あっ すみません嘘つきました
ウチにもルースやメレダイヤや地金の素材の在庫負担はあります

でも、固定した形でしか売れない製品在庫と違い、素材はどのような形にも変化します

早い話が、このデザインのこの石のこの指輪で売らなければならない製品在庫と、これから何にでも変化する素材とでは、在庫負担の重みが全然違い 回転の速さが違います

そして、素材には売れ残りがありません
何にでも変化しますから

これが「手作り作品は、加工代は高いが、なぜか製品は安くなる」訳の、その二です

おまけに、もう一つの理由を記すなら
「積み上げ価格」です

ウチの場合は、ルース代+メレダイヤ代+地金代+加工代(デザイン代を含む)=製品価格と積み上げになります

ですから、いつでも製品価格を分解逆算できるのです

でも、多くの高額店頭商品は、逆算できません
できませんと言うより、すると非常に嫌がります 特にブランド品は

「値札がこれか 石代はこれくらいかな 地金はこれくらい 脇石はこれくらい 加工代はこれくらい 合計・・ 全然合わんがな ほな何かえ・・残りはブランド代かえ」

などと、店頭で「つ言ったー」したものなら、塩をまかれるかも

勿論、お客様の好みは人それぞれですので、ごひいきの宝石店やお気に入りのブランド品をけなすつもりは毛頭ございません

でも、知っていて損は無いと思います

今回はここまで

次回は、宝石加工に関する面白い話しが溜まってきましたので
あれこれ書いていきます

次回をお楽しみに

宝石工房ながおのホームページはこちら

プラチナを溶かしてリフォーム
詳細はこちら


元枠を溶かしてリフォームのご相談はこちら

« 手作りの宝石、加工代は高いけど、なぜか製品価格は安くなる | トップページ | 「トラスト ミー」 「アイム ソーリ」 »

オーダージュエリー物語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504212/48303865

この記事へのトラックバック一覧です: 加工代は高いが、なぜか手作りの宝石は安くなる つづき:

« 手作りの宝石、加工代は高いけど、なぜか製品価格は安くなる | トップページ | 「トラスト ミー」 「アイム ソーリ」 »